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一時を悠久の時へ

第3章 満たす

淡「雛?何故そんな隅に行く
此処で一緒に寝るぞ」

掛け布団を捲り入るように促しても

ジッと見るだけで来ようとしないので

痺れを切らして雛の体を抱き上げ

敷布へ寝かせ掛け布団をかける

暫く逃げようとするかのように

ジタバタとするのを抱きしめて宥める

阿形と吽形も雛の頬を舐めて

布団の上から体の上に乗る

淡「大丈夫だ…迎えが来たら起こす」

とんとんと宥めるように背中を叩くと

やっと落ち着いたのか静かになり

そのうち規則正しい寝息が聞こえてきた

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