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一時を悠久の時へ

第3章 満たす

そっと寝具から抜け出して外に出て

落ち葉を集め息を吹きかける

クルクルと舞って小さな人形になる

淡「雛…幼子を連れてきた女を
此処に来るように誘導しろ」

本意ではないが何時までも迎えが来ぬと

雛は駄目になってしまうのは目に見えている

それなら…掛ではあるが一度返してみよう

それで女が改心すれば

雛の為にもその方が良いのだ

ハラハラと舞いながら木の葉達が

街へ飛んで行くのを確認し

せめて迎えが来るまでは…

この小さき者を胸に抱き寄せて眠る

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