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一時を悠久の時へ

第4章 迎え

御社に戻るといつの間に起きていたのか

寝具の上にペタリと座った雛が

ゴシゴシと乱暴に目を擦る

寝起きでまだ眠いのかと近寄って

顔を見れば…頬に涙の跡?

淡「どうした雛?怖い夢でも見たか?」

雛「…いなっ…かっ…ひっ…く…
あ〜も…う〜も…お〜ちゃも…」 

俺に細い腕を伸ばしてポロポロと涙を溢す

あぁそうか…あいつ等はもう台座の上か…

淡「一人にして済まなかった
迎えにが来てないかと外を見てきただけだ」

泣き止むようにと抱き寄せて背中を撫でる

雛「おむかえ?」

泣き止んでくれたが期待した瞳が…痛い…

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