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一時を悠久の時へ

第4章 迎え

淡「いや…まだ来てはおらぬが…
そのうち来るであろう
まだ日は出ておらぬ…もう少し眠るか?」

ふるふると首が横に振られる

まだ少し眠そうだが先程

起きたら一人だったのが怖かったのだろう

淡「そうか…では少し早いが朝飯にしよう
だがその前に顔を洗わねばな」

雛の手を引いて洗い場に連れて行く

まだ幼い手で器用に洗い服も自分で着替えた

時折水が跳ねたり

ボタンをかけ違えたりする度に

怯えたように俺の顔色を伺うから

安心するように笑ってやるとホッとした顔をする

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