テキストサイズ

一時を悠久の時へ

第4章 迎え

ようやく身支度を整えたので

淡「一人で出来て偉いな雛」

頭に手をやると一瞬ビクッとしたが

優しく撫でたら不思議そうな顔をして

褒めれたとわかったのか照れたように笑う

何故にこんな可愛い生き物を粗末に扱うのか…

幼い頃の遠い記憶を手繰れば…

俺も似たような物であったと

苦い思い出が蘇り

ブルブルと首を振って遠くに飛ばす

つんつんと服の裾を引かれたので

何か言いたい事でも有るのかと

雛の前に跪いて目を合わせたら

俺の頭に腕を伸ばして頭を撫でられた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ