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一時を悠久の時へ

第11章 異変

淡「籠目…幸せになるかどうかは母次第だ
ただ…お前がいなくなった事で
事件にならないから捕まらないだけだ
それでも良いか?」

暫く考えてこくんと頷く

淡「よし…ならばお前の口から言葉にし
自ら此処を出るのだ…よいな?」

籠「淡ちゃん阿ちゃん吽ちゃんといっしょがいい!
籠目をつれてってくださいっ!」

俺達に小さな手を差し出す

その両手を阿形と吽形が片方ずつ繋ぐ

淡「今この時より籠目之童女を
淡河華之龍神の巫女とする!」

パンッと両手を鳴らすと

ぐるぐると部屋が回りだし時が動き出す

同時に籠目の痕跡は跡形も無くなり

部屋では女の行き過ぎた嫉妬の痴話喧嘩が始まる

その二人を一瞬、寂しそうに見た籠目を乗せ

神社へと上空を駆け上った

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