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一時を悠久の時へ

第13章 約束事

まだ幼いが虐げられてきた割に華炎は賢い

淡「華炎は親と別れたとはいえ人の子だから
まだ神の領域と人の世の狭間に居る
これから生活してこの先どちらの世界で暮らすか
決めるのは華炎だ」

華「淡河達とずっといたい」

真っ直ぐな瞳を見たらそれでもいいかと

流されそうになるのを堪える

淡「それは嬉しいがな…
済まないが決まり事なのだ」

華「決まり事?なんで?」

淡「そうだな…人と神では違いが多すぎる
一番の違いは生命の長さ…かな
それを超えるにはそれなりの覚悟や修行がいる
それには神の領域を知るのは当然だが
人の世を知る事も大切な事だ
どちらも勉強していかなければならぬ
そしてその先でどちらで生きていくのか
真剣に考え決めなければならぬ」

華「…華炎はみんなとずっとがいい」

縋るような視線…

それは俺達以外に頼る者が居ないからだ

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