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一時を悠久の時へ

第2章 この子誰の子

淡「で?お前の名は?」

さっきまで楽しそうに俺達の名前を

繰り返し呼んでいたのに

急に黙り込んでふるふると首を横に振る

淡「幼子…お前の名が判らぬと呼びにくい
教えてはくれぬか?」

それでも首をふるふると横に振る

まったく…ここ最近の時代

気安く名前を教えるなと言われてるからな…

淡「そうか…では歳はいくつになる?」

名前を教えれなくても歳ぐらいは言えるだろう

そう思って聞いたのに

キョトンとした顔で首を傾げる

稚すぎてまだ自分の歳も解らぬのか?

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