星が輝く夜に
第1章 プロローグ
「じゃあ私たち帰ろう!若い二人の邪魔しちゃいけないから!」
お見合いの時のお節介な仲人役のような台詞を吐いて、みやちゃんは澤田くんを引きずって去って行く。未だに放心状態だった私はみやちゃんを止める気力もなく。さっき頼んで来たばかりのカシスオレンジを一気に飲み干した。
「なっ、なんかごめんね!みやちゃんとんでもないこと言ってたね!」
どうしよう。熱い。顔が。体が。隣に座っている関くんは手を少し動かせば触れられる距離にいて。息苦しい。
「あのさ」
「は、はい!」
「さっきの、本気だから」
「え?」
「俺が、七瀬ちゃんの処女貰うって話」
涼しげな目が、私に向く。まるで射抜かれたように動けない私を見て、彼が微笑む。そして、お酒のせいか少しだけ赤くなった顔を私に近付けた。吐息のかかる距離で、彼が囁く。
「……出よっか」
と。
お見合いの時のお節介な仲人役のような台詞を吐いて、みやちゃんは澤田くんを引きずって去って行く。未だに放心状態だった私はみやちゃんを止める気力もなく。さっき頼んで来たばかりのカシスオレンジを一気に飲み干した。
「なっ、なんかごめんね!みやちゃんとんでもないこと言ってたね!」
どうしよう。熱い。顔が。体が。隣に座っている関くんは手を少し動かせば触れられる距離にいて。息苦しい。
「あのさ」
「は、はい!」
「さっきの、本気だから」
「え?」
「俺が、七瀬ちゃんの処女貰うって話」
涼しげな目が、私に向く。まるで射抜かれたように動けない私を見て、彼が微笑む。そして、お酒のせいか少しだけ赤くなった顔を私に近付けた。吐息のかかる距離で、彼が囁く。
「……出よっか」
と。