ブルー・ブルー
第1章 1
「いいえ、合コンじゃありません」
最近はあなたのせいでめっきり合コンにも誘われません。「えー、岡田はあんないい男に言い寄られてるんだからダメ!」とのことです。こっちにその気は全くないのに理不尽だと思いませんか。
「レストランを予約してある」
「強引だな!」
「こうでもしないとお前は俺の誘いに乗らないだろう」
「……。うーん、居酒屋なら行ってもいいよ」
せっかくレストランを予約したのに、お前なんてもういい。そう言うと思ってあえて嫌な奴を演じる。けれど奴は、私の想像を超えて来るのだ。いつもいつも。
「そうか。ならお前の好きないつもの居酒屋に行こう。レストランは予約を取り消しておく」
ポカンとする私を置いて奴はさっさと自分の席に戻る。そして涼しい顔でPCに向く。残された私には、奴のファンらしい女子たちの鋭い視線が突き刺さったのだった。
最近はあなたのせいでめっきり合コンにも誘われません。「えー、岡田はあんないい男に言い寄られてるんだからダメ!」とのことです。こっちにその気は全くないのに理不尽だと思いませんか。
「レストランを予約してある」
「強引だな!」
「こうでもしないとお前は俺の誘いに乗らないだろう」
「……。うーん、居酒屋なら行ってもいいよ」
せっかくレストランを予約したのに、お前なんてもういい。そう言うと思ってあえて嫌な奴を演じる。けれど奴は、私の想像を超えて来るのだ。いつもいつも。
「そうか。ならお前の好きないつもの居酒屋に行こう。レストランは予約を取り消しておく」
ポカンとする私を置いて奴はさっさと自分の席に戻る。そして涼しい顔でPCに向く。残された私には、奴のファンらしい女子たちの鋭い視線が突き刺さったのだった。