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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第5章 入院

澤北先生は間を置いて、井田先生の方を見た。
井田先生はいたずらっぽい笑みを浮かべながら、ゆっくりと右手で挙手をする。

まさか……!!

その、まさかだった。


「はい、担任で保護者になります。井田春斗です」


驚いて、声が出ない。担任で……ほごしゃ……??

井田先生が、親代わり……?

あわあわと、どう反応していいか分からずに焦っていると、澤北先生の右手もゆっくりと動き始めた。

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