テキストサイズ

優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第6章 メゾンボナール305号室


昨日の夜、洗濯物にわたしがティッシュを混ぜたまま、洗濯機をまわしてしまった。

春ちゃんが洗濯物を干していてうんざりしていた。

木っ端微塵になったティッシュが、ご丁寧にも洗濯物のひとつひとつに、しっかりとくっついていた。

「咲〜? 言ったよね、ポケットの中身ちゃんと確認しなさいって」

「ごめんなさい……」

「前もあったよね? これで3回目だよ」

ぷりぷり怒る春ちゃんは、なかなか解放してくれなかったので、優の方へ走って逃げた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ