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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

昼休みになって、真っ直ぐに保健室へ行った。
ノックをして扉を開けると、井田先生も水野木先生もいた。

学校の先生方はわたしと井田先生が、事情があって一緒に暮らしていることを知っている。水野木先生は、その事情の部分もよく知っているから、今さらわたしも構えることはなかった。

「お昼ご飯、食べてきた?」

わたしが首を横に振る。

「じゃあ、さっと話を済ませるね」

……今日は、水野木先生も一緒に話をするようだった。3人とも椅子に座ったところで、井田先生が単刀直入に言葉を発した。

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