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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

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痛みで全身に力が入り、仰向けになっても背中が丸まる。

「力抜いて」

春ちゃんにそう言われるけれど、なかなか難しい。

「い、いたい……むり……」

お腹を伸ばしたら痛みが酷くなりそうだった。
春ちゃんはベッドに上がると、わたしを後ろから支えるように座った。

「俺によっかかって」

完全に横になるよりは、春ちゃんを背もたれにする方が背中もお腹も少し楽だった。

「ちょっと腹触るぞ」

パジャマが捲られて、優の手がわたしの腹部に触れる。

「っい!! いたい」

「……下腹部だな。子宮のあたりか」

優が険しい表情をして、わたしのお腹を見つめる。

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