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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第8章 本当の話をしよう


「……ずっとこんな調子だ」

優は呆れたように笑っていた。

「それはそれは、お疲れ様だったね。中身は子どもか……咲、くじ運いいんだね」

大きく頷く。子どもと言われてむくれる余裕もないくらいに、楽しかった。
春ちゃんは、わたしからぬいぐるみを受け取ると、わたしの左手を取った。
驚いて、春ちゃんを見上げる。

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