優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第9章 アメとムチと無知
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「咲。咲の病気についてだ。早乙女先生の治療、あれは1回きりで良くなるもんじゃないんだ」
話されたひとことめから絶望の文字がチラつく。
あの治療、また受けることになるってこと……?
受け入れたくなくて、必死で言葉を探した。
「でも、でも!!1ヶ月間、お腹痛くならなかった、……あそこも痛くない。痛かったらちゃんと言うもん!」
春ちゃんはわたしの頭を撫でる。落ち着いて、と言われているようだった。
優の話は続く。
「あぁ。咲の症状は、月経が来てから出るんだ。生理が来ても、経血がお腹にとどまって、血の塊が咲の子宮や膣から出られなくなって、痛みが出る。今は生理を月に1回来るようにコントロールする薬と、その経血が固まらないようにする薬を、咲は飲んでるんだ」
「ってことは……」
早乙女先生の治療から1ヶ月が経とうとしている……。考えたくもない、明日明後日にでも生理が来るということになる。
また、お腹が痛くなる、恥ずかしいところも……それで、治療をしなきゃいけなくなる……。
それが毎月続くとなると……。
耐えられない。
涙がポロポロと出てきて、止まらなかった。
「咲。咲の病気についてだ。早乙女先生の治療、あれは1回きりで良くなるもんじゃないんだ」
話されたひとことめから絶望の文字がチラつく。
あの治療、また受けることになるってこと……?
受け入れたくなくて、必死で言葉を探した。
「でも、でも!!1ヶ月間、お腹痛くならなかった、……あそこも痛くない。痛かったらちゃんと言うもん!」
春ちゃんはわたしの頭を撫でる。落ち着いて、と言われているようだった。
優の話は続く。
「あぁ。咲の症状は、月経が来てから出るんだ。生理が来ても、経血がお腹にとどまって、血の塊が咲の子宮や膣から出られなくなって、痛みが出る。今は生理を月に1回来るようにコントロールする薬と、その経血が固まらないようにする薬を、咲は飲んでるんだ」
「ってことは……」
早乙女先生の治療から1ヶ月が経とうとしている……。考えたくもない、明日明後日にでも生理が来るということになる。
また、お腹が痛くなる、恥ずかしいところも……それで、治療をしなきゃいけなくなる……。
それが毎月続くとなると……。
耐えられない。
涙がポロポロと出てきて、止まらなかった。