優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第10章 夏の訪れ
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春ちゃんの後をついて行くと、ジャージを手渡された。春ちゃんは寝癖を直しながら、わたしに言う。
「朝食前に学校行って、動物達のお世話するよ」
今日から夏休み。
夏休みの方が、どうやら朝は早いらしい。早朝のうちから動き出した方が、暑くないから。
春ちゃんはこの時間に起きて、朝食前に家を出る。
学校までは徒歩10分もかからない。
わたしも顔を洗ってジャージに着替えて、髪の毛を束ねると、春ちゃんと一緒に家を出た。
学校まで2人で歩く。
夏休み初日の早朝の通学路は、静まり返っていて、鳥の声がよく聞こえた。まだ、蝉は鳴き始めない。
わたし達の頬を撫でる風が冷たくて気持ちいい。
日陰はひんやりとして、歩いていると夏だということを忘れてしまいそうだった。
「ねぇ、春ちゃん」
話しかけると、前を歩いていた春ちゃんは振り向いて、わたしの方を見た。
春ちゃんの後をついて行くと、ジャージを手渡された。春ちゃんは寝癖を直しながら、わたしに言う。
「朝食前に学校行って、動物達のお世話するよ」
今日から夏休み。
夏休みの方が、どうやら朝は早いらしい。早朝のうちから動き出した方が、暑くないから。
春ちゃんはこの時間に起きて、朝食前に家を出る。
学校までは徒歩10分もかからない。
わたしも顔を洗ってジャージに着替えて、髪の毛を束ねると、春ちゃんと一緒に家を出た。
学校まで2人で歩く。
夏休み初日の早朝の通学路は、静まり返っていて、鳥の声がよく聞こえた。まだ、蝉は鳴き始めない。
わたし達の頬を撫でる風が冷たくて気持ちいい。
日陰はひんやりとして、歩いていると夏だということを忘れてしまいそうだった。
「ねぇ、春ちゃん」
話しかけると、前を歩いていた春ちゃんは振り向いて、わたしの方を見た。