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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第10章 夏の訪れ

怒られる寸前、楽しみなことを考えて、にやけてしまいそうな顔を、必死で抑える。

「ちゃんとしないと、春斗に取り消されるぞ」

優は言いつつ、手を合わせ、食べ終わった食器をキッチンに下げた。
わたしは、残りのご飯を真面目な顔で頬張る。
春ちゃんはそんなわたしを見ながら、少し呆れた顔で笑うと、優に続いてキッチンへ食器を下げ、洗い物を始めた。

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