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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第10章 夏の訪れ

春ちゃんが担任になって、おにぎりをくれた。
優に会ったのは、健康診断の時。あの時は怖い先生だった。
入院して、2人にお世話になったこと。
病室で、3人で暮らすと初めて聞いた時のこと。驚いたけれど、一緒に暮らせて良かった。
早乙女先生の治療はつらかったので、割愛。
優と春ちゃんが、わたしのことを引き取ってくれた本当の理由を、話してくれた時のこと。
お祭りは本当に楽しかった。また来年も、今度は3人で行きたい。

今日は、初めて海に行った。海水に体を浸けた。
優が大きな声で笑っていて、春ちゃんにも笑われた。でもすごく、楽しかった。

優と春ちゃんは、わたしの事を、本当に家族にしてくれた。こんなに嬉しいことがあっても、いいのだろうか。
わたしは幸せすぎなんじゃないか。
これからも、ずっと幸せで良いんだろうか?
幸せにしてもらってばっかりで、何かわたしからできることってないのかなぁ。

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