優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第10章 夏の訪れ
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夕食の会場は個室で、畳の上に3人分のお膳が用意されていた。
優の向かいに春ちゃん、春ちゃんの隣にわたしが座る。仲居さんは、料理の説明を一通りした後に、最後に食前酒の説明を終えて、部屋を出ていく。
わたしのお膳には、食前酒の代わりにぶどうジュースがのっているらしい。
わたしと優は、完全に料理に気を取られていた。
気がつけば、春ちゃんは食前酒を手にしていて、それを素早く口元まで持っていく。
そのあまりにも綺麗に流れる動作に、優もわたしも止める隙がない。
「あ、待て、春斗!」
「春ちゃん、ストップ!!」
わたしが春ちゃんの左腕を掴むも、食前酒はお猪口のサイズで、一口でなくなる。
春ちゃんはイタズラっぽく笑って言った。
夕食の会場は個室で、畳の上に3人分のお膳が用意されていた。
優の向かいに春ちゃん、春ちゃんの隣にわたしが座る。仲居さんは、料理の説明を一通りした後に、最後に食前酒の説明を終えて、部屋を出ていく。
わたしのお膳には、食前酒の代わりにぶどうジュースがのっているらしい。
わたしと優は、完全に料理に気を取られていた。
気がつけば、春ちゃんは食前酒を手にしていて、それを素早く口元まで持っていく。
そのあまりにも綺麗に流れる動作に、優もわたしも止める隙がない。
「あ、待て、春斗!」
「春ちゃん、ストップ!!」
わたしが春ちゃんの左腕を掴むも、食前酒はお猪口のサイズで、一口でなくなる。
春ちゃんはイタズラっぽく笑って言った。