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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第10章 夏の訪れ

「いや、優も泣いてるの?!」

「うるせぇー!」

春ちゃんと優がわいわいしている間に、わたしは春ちゃんのスマホでカメラを起動した。泣いてる2人にカメラを向けて、ボタンを押す。
笑い泣きの2人が向かい合ってソファに腰掛ける様子が、すごくよく撮れてしまった。

「「咲!!」」

2人同時に名前を呼ばれて、布団に潜る。
わたしが潜って寝ている布団に、優と春ちゃんが両側からせめてくる。
わたしはきゃっきゃと笑いながら、2人に抱きつかれた。優も春ちゃんも、酔っていていつもより温かい。
ひとしきり3人ではしゃいでいると、春ちゃんが言った。

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