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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第11章 落し物に気づく時

「……咲が治療のこと受け入れて、自分から受けるって言ってきたら、触り方、教えてもいいんじゃないか? 必要な治療だって理解はしてるだろうから」

頷いて、咲の頭に手を伸ばす。

「……うん。……ごめんね、咲」

寝ている咲の頭を撫でた。
謝罪の気持ちは、それだけでは到底伝えきれない。でもそうせずにはいられなかった。
起きたら1番に謝る、そう心に誓う。

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