優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第11章 落し物に気づく時
今日からまた、放課後は井田先生の手伝いを始める。
「よーし、白河さん、うさぎよろしく」
「わかりました」
9月の夕方とはいえ、残暑は厳しい。
わたしと春ちゃんは、2人きりでもなんとなく生徒と先生の関係を保ちながら、放課後の作業にあたっていた。
餌やりを終えて、次の任務にあたろうと、立ち上がった時だった。
ウサギ小屋の外から、女の子がひとり、うさぎを覗いているのが見えた。世話をしている時、たまに珍しがって、動物を見に来る生徒はいた。
最初は井田先生が生徒の相手をしていたけれど、お世話をするうちに、わたしも動物や植物の説明をできるようになってきたので、今は気づいた方がしている。
「こんにちは」
ウサギ小屋の中からその子に声をかける。
うさぎ、好きですか? そう声をかけようとして、女の子の顔を見て、驚いた。
「よーし、白河さん、うさぎよろしく」
「わかりました」
9月の夕方とはいえ、残暑は厳しい。
わたしと春ちゃんは、2人きりでもなんとなく生徒と先生の関係を保ちながら、放課後の作業にあたっていた。
餌やりを終えて、次の任務にあたろうと、立ち上がった時だった。
ウサギ小屋の外から、女の子がひとり、うさぎを覗いているのが見えた。世話をしている時、たまに珍しがって、動物を見に来る生徒はいた。
最初は井田先生が生徒の相手をしていたけれど、お世話をするうちに、わたしも動物や植物の説明をできるようになってきたので、今は気づいた方がしている。
「こんにちは」
ウサギ小屋の中からその子に声をかける。
うさぎ、好きですか? そう声をかけようとして、女の子の顔を見て、驚いた。