優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第12章 ふたりの憧れ
2
気づいたら、後ろから春ちゃんに抱きつかれていて、両手の自由がなくなっていた。
視線の先にはお菓子の袋を持って、わたしのことをしっかりと見つめる優がいる。後ろを振り向くとわたし頭のすぐ上に、春ちゃんの頭があって、こちらを見下ろしている。
状況が把握できなくて、2人の顔をキョロキョロと交互に見ていた。
「つーかまえた。食べ過ぎですよ、お嬢さん」
と、春ちゃんがにっこりと笑い、
「心の準備はできたか?」
と、優に言われて返す言葉が出てこない。
気づいたら、後ろから春ちゃんに抱きつかれていて、両手の自由がなくなっていた。
視線の先にはお菓子の袋を持って、わたしのことをしっかりと見つめる優がいる。後ろを振り向くとわたし頭のすぐ上に、春ちゃんの頭があって、こちらを見下ろしている。
状況が把握できなくて、2人の顔をキョロキョロと交互に見ていた。
「つーかまえた。食べ過ぎですよ、お嬢さん」
と、春ちゃんがにっこりと笑い、
「心の準備はできたか?」
と、優に言われて返す言葉が出てこない。