
優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第12章 ふたりの憧れ
6
「咲、もう少し背中丸めようか」
春ちゃんに手を握られ、頭を撫でられているうちに、安心しきっていた。言われた通りに、背中をぎゅっと丸める。
そうすると、腹痛も少しはマシになる。
優が、わたしの背後へまわると、手袋を付け始めた。
ん……? なんで後ろ……?
嫌な予感に、顔を後ろへ向けようとしたが、春ちゃんに手を揺らされて、にっこり笑いかけられる。
「咲、こっち見てて。大丈夫だからね」
気づけば春ちゃんに、両手をしっかり握られていた。
安心させるための両手というより、これは……。
「咲、もう少し背中丸めようか」
春ちゃんに手を握られ、頭を撫でられているうちに、安心しきっていた。言われた通りに、背中をぎゅっと丸める。
そうすると、腹痛も少しはマシになる。
優が、わたしの背後へまわると、手袋を付け始めた。
ん……? なんで後ろ……?
嫌な予感に、顔を後ろへ向けようとしたが、春ちゃんに手を揺らされて、にっこり笑いかけられる。
「咲、こっち見てて。大丈夫だからね」
気づけば春ちゃんに、両手をしっかり握られていた。
安心させるための両手というより、これは……。
