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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第12章 ふたりの憧れ

……飲み物が、胃からせりあがってくる様子はない。
ほっとしているわたしの顔を見て、春ちゃんは声をかけた。

「ね、大丈夫。もう少し飲んで」

2口くらい飲んだところで、飲むのをやめた。
すぐにベッドに横になる。せっかくの日曜日だったのに、横になったまま、1日を過ごしていた。
優は仕事で、春ちゃんはいつも通り、家でも働き者のままで。何もすることが無くなると、

「休憩しにきた」

と言って、わたしの部屋で持ち帰りの仕事をしたり、本を読んだりしていた。

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