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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第13章 定期検診のお知らせ

わたしには6000円があまりにも大金だったので、手を振って断る。
この家に着てからお小遣い制で、月の初めに優から3000円貰っている。だいたい、文房具にしか使わないので、結構余っているし、今月はまだ手付かずだ。

しかし、春ちゃんは言った。

「お小遣いから洋服買ったらすぐ無くなっちゃうでしょ。使わなかったら貯めておいてもいいんだから、遠慮しないの」

「……わかった。ありがとう」

わたしは差し出されたお金をそっと受けとって、明日持っていくバックの中に仕舞った。

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