優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第13章 定期検診のお知らせ
帰り際、バスが来るまで時間があったので、本屋に寄って帰ることにした。
わたしは、図鑑のコーナーにふらっと立ち寄る。
「植物図鑑……」
それは中がフルカラーで、持ち運びができる小さなタイプの図鑑だった。
欲しいと思った本。全ての写真に色がついている分、少し高めだ。
だけれど、わたしが知らない植物が、色鮮やかにたくさん載っていて、とても魅力的だった。
「さっちゃん、迷ってるの?」
「うん」
いっちゃんが横から覗き込んできて、ニヤリと笑う。
「あれ? いっちゃん、もう買ってきたの?」
いっちゃんの手には、もう紙袋が握られていた。
「……うん。パパと一緒に読んでる漫画があって、今日発売だから買ってきてって」
少し悩んで、財布の中身を確認して……。
レジに持っていく。
バスの時間ぎりぎりまで迷って、帰りはバス停まで、少し駆け足になった。
わたしは、図鑑のコーナーにふらっと立ち寄る。
「植物図鑑……」
それは中がフルカラーで、持ち運びができる小さなタイプの図鑑だった。
欲しいと思った本。全ての写真に色がついている分、少し高めだ。
だけれど、わたしが知らない植物が、色鮮やかにたくさん載っていて、とても魅力的だった。
「さっちゃん、迷ってるの?」
「うん」
いっちゃんが横から覗き込んできて、ニヤリと笑う。
「あれ? いっちゃん、もう買ってきたの?」
いっちゃんの手には、もう紙袋が握られていた。
「……うん。パパと一緒に読んでる漫画があって、今日発売だから買ってきてって」
少し悩んで、財布の中身を確認して……。
レジに持っていく。
バスの時間ぎりぎりまで迷って、帰りはバス停まで、少し駆け足になった。