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夕食後、わたしと優はリビングのソファに座って、2人で図鑑を覗き込んでいた。
意外にも、優は図鑑に興味があるらしい。

図鑑に目を落としながら、優がわたしに言った。

｢もっと勉強してみたかったら、大学行くのもありだぞ｣

｢え……？｣

なんのことか分からずに、図鑑から顔を上げて聞き返した。思ったより優が近くにいて、しっかりと目が合った。
きっと、わたしがきょとんとした顔をしていたんだと思う。優がその顔を見て、ゆっくりと笑った。

｢まだ先の話かもしれないけれど。もし、咲が植物とか動物が好きで、もっと勉強したいって思うなら、行ってみても良いと思う。今の学力キープしたら、大学は余裕で行ける｣

｢大学行ったら、もっと色んなこと知れる？｣