テキストサイズ

優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第13章 定期検診のお知らせ

「澤北、井田。……咲ちゃんに、触り方教えていいかな?」

春ちゃんがわたしの手を握る力を、僅かに強くした。
優は驚いたような顔をする。

「……どうせあんた達、まだ教えられてないんでしょ? 」

早乙女先生は言いつつわたしのクリトリスをすっと撫であげる。
またしても突然の刺激に、体がビクビクと反応した。わたしは耐えられなくなって、声を上げていた。

「さおとめせんせ……くるしい……」

恥ずかしさで泣きそうになった目で訴える。
それを見て、優は意を決したように言った。

「……お願いします」

早乙女先生が頷く。

「ここからはわたしと咲ちゃんで話しながらやるから、澤北と井田は待合室行ってて」

何が始まるのか理解しきれないまま、優と春ちゃんが動き出す。不安になって、春ちゃんの離れそうになった手を握った。

「大丈夫。早乙女先生の言うこと、ちゃんと聞いてね」

春ちゃんは、そっとわたしの手を解く。

優と春ちゃんが待合室へ出ていく。
いよいよ心の支えが居なくなって、不安は最大限まで大きくなる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ