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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第4章 それぞれの午後7時

はっとして、学校へ走る。


止まらない手の震え。力を込めて握りしめた。

ここから一番近いAEDは、昇降口のところにある。
走って往復で2分もしない。
何かを考えそうになる頭を必死で止めて、今は目の前の命のことだけに意識を向けた。

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