優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第5章 入院
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入院してから、嫌なことがある。
それは朝の回診だ。
澤北先生は、毎日の回診で、わたしの体の調子を細かくチェックしていた。体温、血圧、手術のあとの薬の効き具合などなど。ありとあらゆる体の健康を、澤北先生に委ねていた。
その中の一つに、尿量の管理もあった。
手術した体の部位が回復するまでは、トイレに行くこともできなかった。ベッド上でおしっこの穴に管を通して、トイレを済ませる他ないのだという。
それで、わたしのおしっこの穴には、ずっと管がついていて、それを交換するのが、朝の回診の時だった。これが痛くて恥ずかしくて嫌いだ。
入院してから、嫌なことがある。
それは朝の回診だ。
澤北先生は、毎日の回診で、わたしの体の調子を細かくチェックしていた。体温、血圧、手術のあとの薬の効き具合などなど。ありとあらゆる体の健康を、澤北先生に委ねていた。
その中の一つに、尿量の管理もあった。
手術した体の部位が回復するまでは、トイレに行くこともできなかった。ベッド上でおしっこの穴に管を通して、トイレを済ませる他ないのだという。
それで、わたしのおしっこの穴には、ずっと管がついていて、それを交換するのが、朝の回診の時だった。これが痛くて恥ずかしくて嫌いだ。