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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第5章 入院

井田先生に申し訳ないし、悔しいし、こんな自分の体が嫌だし、情けないし、こんな体にしたあの男が憎いし、なんかもうグチャグチャな感情になって、泣きながら食べる日もあった。
泣いても、決まりの量を食べるまで、井田先生はやめない。

でも終わったら必ず頭を撫でて、

「えらい、頑張ったね」

と笑ってくれる。

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