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ヌードモデルを責めるには

第1章 理恵──拷問をうける

責められる、おっぱい。

形だけの短い愛撫のあと、
つかむ、絞る、圧迫する、の力まかせの攻撃になる。
ただただ、痛いだけ。悲鳴をあげたこともあるくらいに。

ようやくおっぱいの拷問が終わると、当然のように赤い痕跡が残った。

そして、なかば予想した通り、私の裸身は独特の形にされていた。

理由のない懲罰のフォーム、四つんばい、に。

「あひっ、あひっ」

ピシッ、ピシッとお尻を打つのは、どうやら美術用のアクリル定規らしい。

「あっ、あぐっ、ひん」

道具を使われる激痛に私の声が大きくなって彼を悦ばせるから、さらに懲罰の時間が延長されるという悪循環に陥った。

やがて、お尻にも赤い痕跡をつけられてベッドにうつぶせに沈みこんだ私は、
「もうやめて……」とかぼそく懇願した。

しかし、今日だけはその懇願は必要なかった。
タイムリミットが迫っていた。
時間の配分を間違えたらしい。

私の門限が近い。

今日の私は体内を犯されなかった。

駅まで彼に送られて、ひとり電車で帰った。

今、自分の家族に肌を見られたら、彼との関係を終わらされるに違いない。

それほどまでに、今夜の暴虐の跡はひどかった。

彼は変わってしまった。

別れる?

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