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Bye-Bye

第4章 いけない関係

誠司と翔太はいまや「親友」の関係。

でも、誠司は翔太のことをいまだに「前園君」と呼んでいる。なかなか「翔太」と勇気を持って呼べないのだ。


この日、4時間目は体育の授業で、マラソンだった。中学で野球をしていた翔太は楽勝だったが、運動音痴で体力のない誠司はへとへとになっていた。

昼休み、疲れ果てた誠司はぐったりして机に伏せていた。



ふと、股間に誰かの手が触れているのに気づいた。振り返ると、翔太がニコニコしながら誠司の股間を揉んでいる。

「ちょっ、前・・・」

「いいから、そのままにしてろよ」

と翔太が言う。

普通だったら、ここで抵抗して手を振り払うのだが、誠司はそれをしなかった。



(はあ・・・、はあ・・・)



次第に誠司の呼吸が荒くなっていく。翔太は笑顔で誠司の股間を揉み続けている。



(はあ・・・、はああ・・・)



誠司の股間は膨らみ、ますます呼吸が荒くなっていく。



(ああ・・・、ああ・・・ヤバイ!)



「ヤバイ!」は声として出てしまった。ここで翔太の手を振りほどき教室前のトイレの個室に直行した。



(ああ・・・、ああ・・・イクッ!)



誠司のあそこから白濁とした精液が勢いよく飛び出る。下を向けるのを忘れてしまったので便器に飛び散ってしまった。

それを拭いて教室に戻り、誠司は翔太に向かって

「ちょっと前園君、何すんの!」

といった。それに対し翔太は

「ちぇっ。誠司のイク顔が見れると思ったのに。」

と返した。

そのあとはいつものように一緒に下校し、トイレで一服を済ませ、家に帰った。


家に帰った誠司は、学生服のままベッドに横になった。

(前園君なんで急にあんなことを・・・でも気持ちよかったな)


自然と、股間に手が伸びる。



 ああ、前園君・・・

 

 ああ、気持ちいい・・・



 もっと、やって・・・



 ああ、ああ・・・前園君・・・



 ああ!・・・イクっ!



学生服のまま、パンツの中で射精した。



服を着替え、シャワーで精液を洗い流したあと、夜の喫煙タイム。ベランダで思いにふける。


(多分、前園君は僕のことが好きなんだろうな。でも、なんでだろう。そして、僕は前園君が好き・・・なのかな)


翔太の顔を思い浮かべた誠司の手は、再び股間に伸びた。

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