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社会情勢のはなしっ

第22章 放送倫理・番組向上機構(BPO)

BPOは、NHKと民放連(日本民間放送連盟)によって設置された第三者機関です。

と、BPOの公式サイトには書かれています(カッコ内は、ぷしのつけたし)。
けど、放送局関係者が作った身内の組織なのに第三者ってよくわかんない。

放送内容に問題があったかどうかを調べて、放送界の自律と放送の質の向上を促すことを目的とするBPOですが、おかしな放送はあとを絶ちません。
そして、おかしな調査結果も。

反日家に「裏付けが不十分」と叩かれそうなところは省きまして、単純なところを載せてみます。


2017年1月2日に放送された、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』の「沖縄緊急調査 マスコミが報道しない真実」に対して、重大な放送倫理違反があったとしてBPOが公表した意見書(放送倫理検証委員会 委員会決定 第27号)より。

沖縄の在日米軍に関連したインタビューで、地元住民が「(反対派が)救急車を止めて、現場に急行できない事態が、しばらく、ずーっと続いていたんです」と述べた。

という趣旨の報道に対しBPOが、「基地建設反対派は救急車を止めたのか」を調査した結果↓

『抗議活動側の人が救急車に対して手を挙げて合図し、救急車に停止してもらい、誰を搬送しているのかを確認したことがあった。救急車が停止した時間は数十秒であった。この事実が「救急車を止めた」と誤解された可能性がある。

本件放送で「過激な反対運動」の実例とされている内容のうち、基地建設反対派が救急車を止めたという内容には裏付けとなりうる事実が認められない。』と、書いています。


抗議活動側の人が救急車を止めた理由もおかしいのですが、それはまた別の問題としまして……

BPOの解釈では、「救急車を停止させたが、救急車を止めてはいない」という結論になっています。


日本の放送劣化は、おかしな第三者機関があるから、ってのが一因ではないかなぁ。
放送はしっかり監視されてるから公正なんだ、と一部の放送局が言うための隠れミノ的存在になってませんか? BPO。

ちなみに、この『ニュース女子』は、BPO指摘後の2018年3月に番組打ち切り、ネット配信で復活するが、今年3月終了となっています(この沖縄基地報道の件で裁判中→2021.9/1東京地裁判決で賠償命令→両者控訴の意思)。

2021,7/23//

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