社会情勢のはなしっ
第23章 ALPS処理水
未だに、「汚染水」と口をすべらせる政治家がいますね(2021.7/27 社民党党首SNSより)。
安全性の確認された農水産物や国民までもが風評被害を被ることになると狙っての発言なのでしょうか。
てなわけで今更ですが、福島第一原発での汚染水と処理水について載せてみます。
まずは、汚染水って?
主に原発事故で冷やせなくなった燃料等を冷却するために使用した水で、高濃度の放射性物質を含んでいます。
つぎに、ALPS処理水って?
汚染水をALPS(多核種除去設備)等で浄化して、「トリチウム以外の核種(毒性の高いプルトニウムやセシウム等)に関して、環境放出の際の規制基準を満たした水」をALPS処理水といいます。
現在、福島原発敷地内に大量保管中で、2年後をめどに海洋放出予定です(2021.4/13 政府発表)。
では、ALPSでも取り除けないトリチウム(三重水素)って?
地球上のどこにでも存在している放射性物質で、その放射線は紙一枚で遮られるほど弱いといわれており、自然の雨や飲料水にも含まれています。
そして、自然界に存在するトリチウムの量は、約100~130京ベクレル(Bq)。
福島原発から放出予定の処理水に含まれるトリチウム量は、年間22兆Bq未満です。
(年間トリチウム放出量についての参考値:韓国古里(コリ)原発は約91兆Bq(2019年)、中国寧徳原発は約98兆Bq(2019年)(2021年 経産省資料))
飲めるのかが気になるかたもいらっしゃるので、もうひとつデータを…
WHO飲料水水質ガイドラインでのトリチウム濃度が1万Bq/Lなのに対し、福一処理水でのトリチウム放出濃度基準(目標)は、1500Bq/Lです。
賢明な政治家なら、周辺国より綺麗な処理水の海洋放出を反対するのではなくて、目標放出基準を確実に守るよう訴え、福一を安全な廃炉へと導くのが理にかなっていると思います。
2021,7/29//
安全性の確認された農水産物や国民までもが風評被害を被ることになると狙っての発言なのでしょうか。
てなわけで今更ですが、福島第一原発での汚染水と処理水について載せてみます。
まずは、汚染水って?
主に原発事故で冷やせなくなった燃料等を冷却するために使用した水で、高濃度の放射性物質を含んでいます。
つぎに、ALPS処理水って?
汚染水をALPS(多核種除去設備)等で浄化して、「トリチウム以外の核種(毒性の高いプルトニウムやセシウム等)に関して、環境放出の際の規制基準を満たした水」をALPS処理水といいます。
現在、福島原発敷地内に大量保管中で、2年後をめどに海洋放出予定です(2021.4/13 政府発表)。
では、ALPSでも取り除けないトリチウム(三重水素)って?
地球上のどこにでも存在している放射性物質で、その放射線は紙一枚で遮られるほど弱いといわれており、自然の雨や飲料水にも含まれています。
そして、自然界に存在するトリチウムの量は、約100~130京ベクレル(Bq)。
福島原発から放出予定の処理水に含まれるトリチウム量は、年間22兆Bq未満です。
(年間トリチウム放出量についての参考値:韓国古里(コリ)原発は約91兆Bq(2019年)、中国寧徳原発は約98兆Bq(2019年)(2021年 経産省資料))
飲めるのかが気になるかたもいらっしゃるので、もうひとつデータを…
WHO飲料水水質ガイドラインでのトリチウム濃度が1万Bq/Lなのに対し、福一処理水でのトリチウム放出濃度基準(目標)は、1500Bq/Lです。
賢明な政治家なら、周辺国より綺麗な処理水の海洋放出を反対するのではなくて、目標放出基準を確実に守るよう訴え、福一を安全な廃炉へと導くのが理にかなっていると思います。
2021,7/29//