メランコリック・ウォール
第34章 大晦日
深く接吻を交わし、あっという間に私は裸にされた。
心地よく部屋をあたためる暖房が、体を掠っていく。
「アキ…好きだ。」
キョウちゃんはいつも、まっすぐに想いを伝えてくれる。
好きだ、というときの目はいつも熱く、そして切ないものだった。
「私も…好き…っ」
…
「やっ…ぁんっ…はぁ、あぁぁん…っ」
愛撫する彼の指を溺れさせるかのように、愛液がジュブジュブと溢れる。
感じ喘ぐ私をジッと見つめる彼の視線が突き刺さり、膣はよりいっそう収縮した。
「はぁ…っもう無理」
ぐぐっと押し当てられた肉棒の先を、ぬるりと受け入れる。
「あぁあっ、んっ…やぁ…ーー」
ゆっくりと奥まで沈み、またゆっくりと引き抜かれた。
ヌチュヌチュといやらしい音を響かせ、何度か繰り返されるうちに大きな波がやってくる。
「んっ…キョウちゃん…もう…っ」
私が果ててしまいそうな事を察すると、すぐに激しいピストンが始まる。
きつく抱き締め合いながら、勢いよく打ち付けられ下半身が揺れる。
「アキ…俺もう…イキそう…っ」
「ん、あぁんっーキョウちゃん…っ一緒に…」
荒ぶる熱が奥まで届く。
「んっ…」
「ああっ、イッちゃう…っ」
「イクッ…ーーー」
ギリギリまで突いていた肉棒は、秘部から抜かれると同時に熱い液を放出した。
すべての精液がクリトリスに絡みつき、溶けていく。
「すっげぇやらしい」
「んもう、見ないで…っ」
それでもキョウちゃんはティッシュで私のそこを拭き、それから自分のほうも拭いた。
「声、大きかった…よね」
「ふふっ大丈夫。もう寝てるし、部屋遠いし。」
結局、共に裸のまま布団に潜って眠った。
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翌朝、目が覚めると背中が温かい。
うしろから包み込まれている事に気付いたとき、彼も目を覚ましたようだった。
「んー、…おはよ。」
「おはよう。裸で寝ちゃった…。」
「ふふ」