メランコリック・ウォール
第34章 大晦日
もうお父様もマサエさんも起きているだろう。
私は口を押さえ、必死に耐えていた。
「んっんぁ…んー…はぁっ、あっ…ー」
「っ…はぁっー…毎日抱きたいよ、…っアキ…ーーんっ…」
キョウちゃんは吐息混じりに、また私の悦ぶ言葉を発する。
「イッちゃぅ…ッーッーー」
小さく言い、私の身体が大きく痙攣した。
「俺も…イクよ…。はぁっ…ーーー」
数秒の激しいピストンのあと、肉棒が引き抜かれた。
ドロドロと放出された精液が私のお尻をつたう…ーー
…
「キョウヘイくーーん!アキちゃ~~ん!」
余韻に浸っていると、向こうからマサエさんがこっちへ向かってくる音がした。
まだ2人とも裸だ。
「マサエさん、すぐ行くから。待ってて!」
キョウちゃんが大きな声で言うと、マサエさんは「朝ごはん出来てるよ~!」と言いながら戻っていった。
ホッとしてキョウちゃんを見ると、互いにプッと笑いがこぼれた。
…
「おはようございます。すみません、何もお手伝いしなくて」
「なあに言ってるの。私ね、朝ごはん作りが一番好きなのよ、ふふっ。だから気にしないで。お口に合うかしら」
「わぁ、美味しそう…っ!」
ご飯に味噌汁、昨日魚屋さんで買ってきたアジの干物、かぼちゃの煮物、ほうれん草のごま和え…たくさんのおかずが大皿で並んでいる。
「残り物もあるけどね、好きなの食べてね!」
「ありがとうございます。」
4人で食卓につき、私はすべての種類のおかずを口にした。
「んん~っ…!マサエさん、お料理がとっても上手ですね。どれも美味しいです。」
「かぼちゃ、甘すぎない?」
「私の作るのより、甘い味付けですね。」
「あはは!そうでしょう?こっちは砂糖をたっぷり使うからねぇ。お正月が明けたら、一緒にお料理しましょうよ」
「はい、是非!嬉しいです。」