メランコリック・ウォール
第38章 朝採れレモン
「はぁっ…ーっはぁ…ー、アキ…っ」
「っんああっ…キョウちゃんっ…激し…ぃっーー」
後ろから獣のように激しく突き上げられ、私の深い深い部分が大きく収縮した。
激しい快感に、全身の血液が凍りつく。
「あああぁん…ッーーーイ、ク…っーーー」
痙攣とともに、声にならない声が漏れ出る。
ヒクヒクといつまでも治まらない私を、彼がそっと仰向けにした。
がっしりと抱き締められ、拘束されたまま再び激しいピストンが始まる。
私は足の指の、その先まで彼に絡みついた。
「ああっ、そこ…だめぇっ…んんっ」
私の反応を見るとキョウちゃんは腰を微妙に動かし、私の気持ちいいところに肉棒を打ち付ける。
「ここ、いいの?」
「んんん…そこ、ああんっだめ…またすぐ…ああっ」
「俺も…っ…ーーーっはぁ、イク…ッ…ーー」
引き抜いた瞬間、私の太ももにどろりと熱い液が垂れた。
ドクンドクンと何度も脈打ち、やがてそれは私の秘部へと流れる。
「はぁ……っ…ん、はぁ……」
互いに息が整うまでしばらくかかるほど激しいセックスだった。
…
「明日は宿に泊まるんだよね」
「そう。露天風呂から海が見えるらしい」
「えぇ、すごいね?楽しみ…っ」
これからどうなってしまうのか、私は一体どうするのか、なにも決められないまま時間が過ぎていく…ーー。
このままではいけないと分かっているのに、結局この状況に甘んじてしまう自分に急に不安になる。
「どうした」
隣で寝転びながら優しく言う彼に身を委ねる。
「ううん。…これから先のこと、考えてた…。」
「うん。俺も一緒に考えたい。」
「ん…。」
「ーーー俺は、アキと一緒に生きていきたい。」
ぎゅうっと強く抱き締められたあと、冷えるからと言って服を着せてくれた。
午後になり、私たちは車に乗り込むと山岸さんとの待ち合わせの場所へ向かった。