おにぎり短編集
第1章 あいす
そうして完全に朝日が昇り、彼が起きて、今に至る。
目をつぶり、息を深くする。
背後から近づかれ、わたしの顔を覗き込む。
彼の体重が、わたしの体にそっとのしかかってきて、その重さに顔を歪める。
わたしは耐えかねて、ゆっくりと目を開けた。
目に飛び込んでくる、彼の精悍な顔立ち。その眉間に、僅かにシワがよっているのに気づく。
『重い』と、口を開こうとしたその刹那。
わたしの唇は、動くことなく彼に奪われる。
驚いて、息を止めると、口の端に彼の舌が這う。
真っ直ぐに、透き通るような2つの瞳が、こちらを見ていた。
そのあまりにも官能的な口づけと、カーテンから差し込む日差しが不釣り合いで、わたしはもう一度、目を閉じる。
目をつぶり、息を深くする。
背後から近づかれ、わたしの顔を覗き込む。
彼の体重が、わたしの体にそっとのしかかってきて、その重さに顔を歪める。
わたしは耐えかねて、ゆっくりと目を開けた。
目に飛び込んでくる、彼の精悍な顔立ち。その眉間に、僅かにシワがよっているのに気づく。
『重い』と、口を開こうとしたその刹那。
わたしの唇は、動くことなく彼に奪われる。
驚いて、息を止めると、口の端に彼の舌が這う。
真っ直ぐに、透き通るような2つの瞳が、こちらを見ていた。
そのあまりにも官能的な口づけと、カーテンから差し込む日差しが不釣り合いで、わたしはもう一度、目を閉じる。