テキストサイズ

そして愛へ

第1章 そして愛へ

         61


 次の日から、進さんは、わたしと健康について勉強しまして実行してくれました。献立の改善、スポーツジムに登録して週三日の運動、毎朝の一時間のウォーキングというメニューを、進さんはきちんと実行してくれます。
 進さんは、わたしをいつまでも愛したいので、ずっと元気でいられるようにと言って頑張ってくれるのです。わたしに、赤ちゃんを授けるのが楽しみだと言ってくれます。わたしといっしょに、赤ちゃんを育てることができればいいなと言ってくれます。
 進さんは、とっても元気です。見た目も、とっても若いです。六十代前半にしか見えませんし、五十代と言っても信用されるでしょう。ですから、この先もずっと元気でいてくれると思います。元気でいてほしいです。
 毎朝の七時からのウォーキングは、二人でいっしょにします。わたしは大学四年生で講義がすくなくなっていますから、毎朝の一時間のウォーキングにいっしょに行けるのです。 進さんは歩くのがとても速くて、わたしはときどきトットットと駆け足のような感じでついていかなければなりません。
 ウォーキングから帰ったら、二人でいっしょにシャワーを浴びます。わたしが大学に行かない日は、シャワーを浴びながらイチャイチャします。そのまま、進さんのベッドに行くときもあるんです。
 わたしたちの出会いは特殊なかたちでしたが、進さんは優しさでその特殊な感じを消してくれました。進さんの優しさはおおきくて、わたしをいっぱいいっばい包んでくれました。
 そして愛へ、進さんとわたしの結びつきは育っていったのです。
わたし、しあわせ。


         終
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ