🕯️悪夢の神様🕯️
第4章 キスの種類!?
「岳さんキッチンに行きましたよ?美希さんは…お母さん直伝のチキン南蛮作らないんですか?」
スクワットを始めた俺を見て「やれやれ」と呆れる美希さんはため息をつく。
「少年よ…この私が――――黙って母の話を聞いていられるとでも?」
「え――――…」
「せっかちな私には無理ね!すぐにアレンジしたくなるし!」
完成されたモノをアレンジすると…ろくな事にならない。
「美希さんはノータッチでお願いします!」
何故か美希さんは親指を立てて「了解」と力強く俺に合図した。
その日の晩御飯は、俺が予想していた以上に旨いチキン南蛮が目の前に出された!
「岳さん!――――好きっす」
「うん、皇輝君…気持ち悪いからそう言う喜び方やめてね」
「岳君!――――愛してる!」
「はい。美希さん僕も愛しています」
――――岳さん…相変わらす…俺にたいして塩対応っすね!
「月子さんのレシピだから、僕的には何もしていないんだけど――――これはいつでも大人気だね!――――未來ちゃんも好きなんだよ…チキン南蛮…だけど――――…」
岳さんは視線を2階に持っていくも…晩御飯でもここに来る気配はない…。