🕯️悪夢の神様🕯️
第7章 勇気の結末
家に帰ると、美希さんと岳さんが「おかえりなさい」と、声をかけてくれた。
そして、小声ではあるが「おかえりなさい…」と、未來ちゃんの声も聞こえてくる。
――――ヤバい///幸せ!
誰かに“おかえりなさい”と、迎えられるって…気分がいい!
昔から……家には誰もいなかった。
いや、厳密には――――家政婦さんとか?弟がたいたんだけど…。
“ただいま”の後に――――…返事は帰ってこなかったから。
「うっす!ただいまっす!」
今は――――嬉しくて…暖かい。
あの頃は、ボクシングにハマった俺に…皆白い目で見てたもんなぁ…。
しかも、「家門の面汚し!」と、家政婦まで俺の事をバカにしてたなぁ…、まぁ…門下生の中から選ばれた家政婦と言うなの世話役…?我が家に取り入ったバカな華道人ばかりだったもんなぁ…。