🕯️悪夢の神様🕯️
第9章 面会の理由
「俺は――――首から“犯罪者”の文字を ぶら下げて…これから生きるんです。
こんな、犯罪者が普通に…道を歩いているんです……怖すぎでしょ?
また、火をつけるのでは?――――また、人様に迷惑をかけるのでは?
って、周りは俺を……警戒して生きていくんです…気が休まらないでしょ?」
小林はうつむき――――話を続ける。
「――――化け物…が、誰にも管理されずに…数か月後にはウロウロ…貴女の近くを歩くんです………だから…“出てこないで”って、言いに来たんでしょ?
でも、残念でしたね……俺は…ここから出されるんですよ……」
未來ちゃんはうつ向く小林の頭に手を置くように……
透明な仕切りに手のひらを近づけた。
「だから――――…死のうと…しているんですか?」
その…言葉に――――小林は…ゆっくりと…頭を上げた…。