テキストサイズ

🕯️悪夢の神様🕯️

第10章 女王蜂の巣


未來ちゃんは俺の手を握ると、空いた手で――――本棚の隙間に指を置いた…。


「――――うわ!凄い…気持ち悪いほど…几帳面なんですね……美術の先生…本を並べるときの顔が…怖い…です」


思念を読み取る――――と、言うことは…そこにある強い思念を読む事なのだが…


美術の川口先生の病的な整理整頓が先に頭に飛び込んで方らしい…。


「ま――――…本を並べる姿は…日常だろうから…蓄積される思いってやつだろう……未來ちゃん――――その、川口先生とは別の…違う思念を探せる?」


目を閉じ…集中する未來ちゃんに岳さんがアドバイスをする。


「違う――――思念?」


未來ちゃんはもう一度本棚に指を乗せると――――…


いつもとは違う…思念を拾おうと集中する。

その間――――俺の手をギュウ、キュウ――――っと、繋続ける可愛らしい手に…俺のテンションは上がっていく!


「///未來ちゃん、頑張って!」

「――――はい」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ