🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
「私が呼び出される前にカメラをセットして…終わったら回収――――…でも、うっかり…元からあった本を戻すのを忘れたのね……」
しかし、カメラを設置して……何がしたかったのか…
「しかし、本が取り出されたって事が分かっただけで…カメラを仕込んだ本を代わりに入れていた…なんて――――信じられないわ…」
確かに間宮の言う通りだ…。
ビジョンが見えているのは未來ちゃんだけで…確たる証拠がなければただの妄想である。
「――――そのカメラ…今どこに?」
少し、嫌な予感がし――――…俺は未來ちゃんの手を再び強く握った。
「……まだ、学校にあるけど…」
勢いよく、しゃべると思ったが…何故か未來ちゃんは言葉を濁らせた。