🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
――――いやいやいや…おいおいおい!
えっと…えっと…
ごめん、ごめん…付いていけねぇ――――!
だって!だってさぁ~…顔…顔が女で…
体がガッツリ男じゃん?どっち?
この…人はどっち!?
「おい――――皇輝君…大丈夫か?」
「いや、大丈夫じゃないっす……、えっと…彼――――……いや、彼女?…は、どっちっすか?」
俺は、目の前のポロリン星人を前に…視線を顔と股間と…行ったり来たりを繰り返した。
「ちょと…ジロジロ…見ないで……」
「す、すんません…」
オス彼女は…俺の視線を不快に思ったのか…サッと服を着始めた。
「あれは――――戸籍上“男性”で…内面は“女性”の…性同一性障害…ってやつかな?しかし、女性人格でありながら…恋愛対象が女性…と言う……LGBT要素も持つ……レアキャラです!」
「ひ、人を――――そんな風に言わないでください…」
服を着たオス彼女は…絶頂し気絶した河野のベッドに腰を下ろすと…彼女の髪を優しく撫でた。
「私の複雑な性癖はいいでしょ……それより…盗撮だのレイプだのって……意味が分からないわ」