🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
ま、そんな可愛い~未來ちゃんは置いといて――――!
ぶっちゃけ…濃すぎるキャラの桂だ!
なんか…違和感を感じるが――――…不気味な存在感が先立ってか…
淡々と自白する桂の話が…薄く――――まるで他人事のように聞こえてくる。
未來ちゃんはそれでも俺の腕を放さなかった…。
「で――――…見事な自白だったけど……どうする?自分で…学校辞めて、自首するのかい?たぶん――――“監督”の存在は…追求されてる思うけど…」
岳さんの言葉に桂はため息をつき――――ベッドから腰をあげた。
「そう…ね――――…自首なら…少しは罪は軽くなるのかしら?」
桂は白衣を羽織ると…微笑み俺たちの前に立った。
「――――未來ちゃん…なんか…なんか――――コイツ…気持ち悪い…」
「失礼ね――――…でも、偏見や差別は…今に始まったことじゃないから……もう、傷つきなれちゃったわ…」
桂は、俺の言葉に諦めの表情で笑った。
「――――いや、そう言う意味で言ったんじゃ…ねぇ」