🕯️悪夢の神様🕯️
第1章 深夜0時の事件
「レジ――――カネ!出セ!殺スゾ!」
犯人は刃物を突き付け…まだ、言っている――――。
しかし、俺はビックリしたものの…冷静だった。
なぜなら、俺は強い――――。
中学、高校と――――ボクシングで鍛えたこの拳は、大学に入り更なる進化を遂げていた…。
「ビビっテンジャネェヨ――――!早ク金出セ!」
チラッと、外を見ると…通報が終わったのか…俺に助言をした“ほぼ常連客”はこちらを見ていた。
「あの~…危ないので――――…刃物はしまってください」
「ウルセェ!金ダセ!オマエ死ニタイノカ!」
逆効果だったのか…強盗犯は更に刃物を突き付け脅しにかかる…。
防犯カメラもあるし…通報もされている――――…と、なると…
“捕まえられる”
ん~…やっぱり捕まえろって事だよなぁ…
俺は目の前の強盗犯に一発づつ拳を向けた。
「ウッンギャピヤォ――――!」
「フンムガッペ!」
拳は犯人の顔面にクリーンヒットし、見事にK.O.勝ちした!
俺はカウンターから出ると、段ボール梱包用のビニールロープで白目を向いている犯人二人を縛りあげ――――覆面を剥ぎ取ってやった。